名札の姓名間の「スペース」は半角?全角?
名札・ネームプレートにフルネームを印字する場合、苗字と名前の間に空きスペースを入れるなら、 皆様なら「半角スペース」を入れるか「全角スペース」を入れるか、どちらにされますか?当店では原則、お客様からの最初のご注文時にご入稿いただいた内容にしたがって半角or全角スペースを決定し、デザインにご承認いただいたらその後もその決定の通りにスペースを半角または全角に統一しております。 そのため、入れる名前や文字数によって全角か半角かを変えるといった対応は原則行っていないので、最初半角か全角のどちらで入稿するかはとても重要になってきます。
もちろんどちらでも問題はないのですが、当ページではあくまで当店の見解としてのオススメをご紹介させていただきます。
基本的には「半角スペース」がオススメ!
いきなり回答になってしまいましたが、その通り、基本的には「半角スペース」がオススメです。全角スペースだと、もちろん選ぶフォントにもよりますが、姓と名の間が空きすぎて、それぞれが独立しているような見え方をしてしまうことがあります。 MS PゴシックやMS P明朝であれば、まだ全角スペースの幅が比較的小さく、まだ離れすぎずに収まりますが、その他のフォントは等幅フォントでもプロポーショナルフォントでもけっこう広がってしまいます。
また、名札でフルネームを入れるならカーニング(文字間隔)を50~100ぐらい取ることを推奨しています。その方が認識しやすいからです。
しかし姓名間を全角にしてしまったら、カーニングの設定がさらに姓と名の間を広げてしまい、より認識しにくくなります。
何気なく見ているような名札でも、このような「認識しにくさ」は脳の処理速度を、わずかですが低下させることになるので、知らないうちにストレスに繋がるため注意する必要はあります。
では「姓名間に全角スペース」はNGなのか?
しかし「姓名間に全角スペース」はNGなのか?というと、必ずしもそうとは言い切れません。先述したMS PゴシックやMS P明朝、BIZ UDPゴシックやBIZ UDP明朝、フリーフォントである「源暎ラテゴ 詰 V2」や「源暎ラテミン 詰 V2」などは全角スペースでもそんなに広がらないため、全角スペースにしても遜色ありません。
また、小さい名札にたくさんの要素を詰め込んで姓名の文字サイズが小さくなってしまった場合には、上記したフォントでなくても、あえて全角スペースで広げて見せるという手法もあります。
「姓名間にスペースを入れない」なら文字間隔をしっかり取るべし!
ここまでは姓名間にスペースを入れる前提で書いてきましたが、もちろん「スペースを入れない」という選択肢もアリです。しかしその場合、文字が詰まっているとどこからどこまでが苗字なのかといった区切りがわかりにくいことがあります。 わかりにくさは脳にとって大きなストレスです。なので、文字間をしっかりめに広げて余裕を持たせてあげましょう。 「区切り位置を示す」という意味では実質的な解決にはなっていないのですが、文字間の余裕により認識処理に少し余裕ができてストレスは大きくやわらぎ、さらにレイアウトもスタイリッシュになるのでオススメです。